黒い絵

黒い絵

原田マハ
講談社 (2023年11月1日発売)
ISBN:9784065332399
本棚登録:66

作品紹介・あらすじ

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。嗜虐と背徳によって黒く塗りこめられた、全6作品を収録する衝撃作! 深海魚 Secret Sanctuary 高校生の真央は友だちも彼氏もいないうえ、クラスメイトからいじめられていた。そんな真央が安息を得られるのは押入れの中だけだった。真っ暗にすると「海の底」のようで……。 楽園の破片 A Piece of Paradise ニューヨーク発の...

感想・レビュー (4件)

6話の短編集。官能的描写が多くかなりシュールな作品もあり、今まで読んだ著者作品とは一線画する印象。まさにフォースの暗黒面(スター・ウォーズか!爆)を覗いた気分。好き嫌いが分かれるかと。 中でもラストの「向日葵奇譚」はゴッホをモチーフにした力作でお気に入り。

原田マハは美術科卒業ということが分かる本。ゴッホのくだりは別の本で読んだことがあった。

元来、明るめのアートミステリーを数多く手掛ける著者による、いわゆるノワールな短編集。前半はどうもエロが全面に出て重苦しかったが、後半の「キアーラ」「オフィーリア」「向日葵奇譚」の3作はそれを吹き飛ばすくらい面白かった。

難しかった、、、