母という呪縛 娘という牢獄

母という呪縛 娘という牢獄

齊藤 彩
読者数: 109
発売日: 2022/12/15
出版社: 講談社
ISBN: 9784065306796

レビュー (4件)

明らかにこのお母さんの娘への態度は「虐待」で常軌を逸している けれど母と子の空間は時に閉鎖的で主従関係のようになったりする どこの親子にもあり得る 程度の大小はあってもどの親子にもこの関係の種があると感じた

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あー、この事件なんとなく覚えてる。 医学部に入れようと何浪もさせてその後も支配されて、母殺した話。 殺人を告白した、牢の中で自己肯定出来たこと、弁護士さんの、人の心に触れて心を動かされた事、ちょっと救われた、そんな本。

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凄まじいものを読んでしまった。正直殺人事件の被害者にこれほど同情できないものはそうそう無いだろう。母と娘の30年余りを思うと、娘の行った殺人を肯定してしまいたくなるほど、読むだけで耐え難い母からの罵倒、叱責、暴行の数々だった。その極めて異常な環境下で、母を殺すか自分が死ぬかの2択しか考えられなくなるのは当然だろう。ずっと影の薄かった父からの娘への思い、家族としての愛を明確に感じられたのが殺害後になってしまったことが悔やまれる。

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