くっく

2024年3月28日

凄まじいものを読んでしまった。正直殺人事件の被害者にこれほど同情できないものはそうそう無いだろう。母と娘の30年余りを思うと、娘の行った殺人を肯定してしまいたくなるほど、読むだけで耐え難い母からの罵倒、叱責、暴行の数々だった。その極めて異常な環境下で、母を殺すか自分が死ぬかの2択しか考えられなくなるのは当然だろう。ずっと影の薄かった父からの娘への思い、家族としての愛を明確に感じられたのが殺害後になってしまったことが悔やまれる。

母という呪縛 娘という牢獄

母という呪縛 娘という牢獄

齊藤 彩

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