作品紹介・あらすじ
感想・レビュー (6件)
読みやすいし面白い。内容は大人向き。作中の主人公の父の「人生というのは川みたいなものだから、何をやってようと流されていく、安定とか不安定なんて、大きな川の流れの中では些細なこと、向かっていく方向に大差がないなら好きにすればいい。」という言葉が印象的。随所に出てくる実話の小話が教養を深めてくれる。例えば、ゴッホがレンブラントの「ユダヤの花嫁」を観たときに、「もう二週間この絵の前に座っていられるなら、十年寿命が短くなってもいい」といったなど。
さすがです、まさに名作。 有名なだけある。 根本に問いかけてくるのが名作の共通項かも!
#伊坂幸太郎 #重力ピエロ 本屋で「重力ピエロ」の人気が再燃。まさかジュウリョクピエロが馬名※になるとは。 未読でしたが、流行に乗りました。 ※ジュウリョクピエロは、2026年5月のオークス(GⅠ)において、今村聖奈騎手とのコンビでJRA女性騎手として史上初のクラシック制覇という歴史的快挙を達成した競走馬です。 お初の伊坂先生でしたが、まず感じたのが一風変わった弟のキャラ。狂人と紙一重のような危うさがあり、でも憎めない。 兄弟・家族の硬い絆がテーマだと思うけれど、アートと連続放火が結びつく展開はドキドキしました。 遺伝子については無知ゆえに、集中講義を聞いている気分でしたが、会話にユーモアがあって楽しい1冊でした。 「おまえは許されないことをやった。ただ、俺たちは許すんだよ」 うんうん。 既存の社会では測りきれないものにも価値や生き方がある。 最後の方は、生き生きとして、清々しい気持ちになりました。 二人でいれば何とかなる。 兄弟愛が好きな人におすすめです。 そうそう、 「重力ピエロ」にも競馬の描写がありました。お母さんと兄弟が小さい頃に競馬場に行って、ちょっとトラブルに巻き込まれるみたいな場面があって、お母さんが格好良かった。 おまけ 小学校5年生の春の絵が県のコンクールで大賞に選ばれ、いじわるな審査員の尻を親子で叩いたために、その受賞が取り消されたエピソードも好き。 「僕たちは兄弟だよね」 「どうだろうな。俺はお前みたいに絵が上手くないからな」兄にからかわれると、 「絵なんか」と泣きべそをかいた春も可愛かった。
