
レビュー (6件)
私には難しかった。毎日読書を十年している上級者向けでしょう。登場人物、子供が産まれると親と同じ名前をつけるので、ややこしくて覚えられない。とにかく話が微々たるところまで詳細で、まるで本当にあったことのよう。でも、死んだはずの人が何度も現れては死ぬようなマジックリアリズム?はすごかった。結局人間は孤独と闘い、孤独を愛し、孤独を恐れる生き物なんだと。最後は独り。生き方だよな、やっぱり一番大切なこと。
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「文庫化すると世界が滅びる」とまで言われた世界的名作は、翻訳ものの独特な文体もあって、さすがに読了までてこずったところもあるが、読み終わったときの達成感・爽快感は何ものにも代えがたいものがある。これが「マジック・リアリズム」と言われる所以か。
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絵画でいえば印象派的な。読み始めて分からなすぎて後悔したけど人が良いと言うのだからと頑張って読み進めたら、中盤を過ぎるとものすごい勢いで読んでいることに気づいた。政治、社会や人間性、人間関係、全てのことに対する痛烈な批判と諦観がとんでもない圧と技法で書かれている。
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