作品紹介・あらすじ
蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。
感想・レビュー (6件)
私には難しかった。毎日読書を十年している上級者向けでしょう。登場人物、子供が産まれると親と同じ名前をつけるので、ややこしくて覚えられない。とにかく話が微々たるところまで詳細で、まるで本当にあったことのよう。でも、死んだはずの人が何度も現れては死ぬようなマジックリアリズム?はすごかった。結局人間は孤独と闘い、孤独を愛し、孤独を恐れる生き物なんだと。最後は独り。生き方だよな、やっぱり一番大切なこと。
文章、内容共に読み難かった
「文庫化すると世界が滅びる」とまで言われた世界的名作は、翻訳ものの独特な文体もあって、さすがに読了までてこずったところもあるが、読み終わったときの達成感・爽快感は何ものにも代えがたいものがある。これが「マジック・リアリズム」と言われる所以か。
しんどかったけど、最後に面白みがわかった。
以前読もうとして挫折した本。なんとか読みました。壮大な物語。ごちゃごちゃしているけど、それが真実に近いのかも。
絵画でいえば印象派的な。読み始めて分からなすぎて後悔したけど人が良いと言うのだからと頑張って読み進めたら、中盤を過ぎるとものすごい勢いで読んでいることに気づいた。政治、社会や人間性、人間関係、全てのことに対する痛烈な批判と諦観がとんでもない圧と技法で書かれている。
