
レビュー (7件)
脱獄した少年死刑囚の悲しい人生 優しい少年が無罪の罪を着せられ逃亡しながら何とか無罪掴みたいと逃亡を続ける物語 最後に作者が鏑木健一に残酷な死を与えて申し訳ない と 締めくくった 泣けた。
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冤罪事件について、真正面に取り組んだ作品。冤罪で犯人にされた鏑木が無実を訴えて逃亡を重ねるが、最後警察に殺されるところにやるせなさが残る。先に映画を観たが、やはり原作を読むと更に警察、検察の捜査の杜撰さで人の一生を狂わせる冤罪の罪深さを考えさせられる。
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死刑判決。司法が過ちを認めるのは簡単ではない。ひとつの冤罪事件をきっかけに それが、人の政治に関わることなら、なおさら。世の中で死刑廃止論が高まるのは容易に想像がつくだろう。だからこそ、司法は、 (高度な政治判断によって)頑なに過ちを認めないのかもしれない。作者あとがき。 さらに、主人公である、鏑木慶一に詫びてる。この子の人生、かわいそすぎる
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『幻夏』を読んだ時も思ったけど、司法ってなんだろう、正義ってなんだろう、と考えてしまう あってはならないことだけれど、現実にあることで、なにを信じたら良いのか分からなくなってしまう 後半、ああ、彼は死んでしまうんだろうな、と漠然と感じて思わず本を閉じてしまった それでもただただ悲しいだけの終わりじゃなくてまだ救いがあっだと思う 最後まで読んでよかった 彼を追う警察側の視点のお話も読んでみたい
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