失われた貌

失われた貌

櫻田智也
新潮社 (2025年8月20日発売)
ISBN:9784103564119
本棚登録:57

作品紹介・あらすじ

本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう! 山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。

感想・レビュー (4件)

櫻田智也さんの作品を読むのは3冊目 本書は、6月29日から7月6日までを日毎に章立てされています。 主人公の日野雪彦をはじめ、警察は真相に辿り着くことができるのか!? 日野と部下・入江のやりとりが、ちょっぴり微笑ましかった(^o^)

"魞沢くん"シリーズの櫻田さんが本格ミステリーを書いたと知って、気になって単行本購入しました。 地道な捜査で少しずつ真相が見えてくる過程と、親近感がわく警察官のキャラクターが良かったです。 櫻田さんの作品は色々と読みたくなる魅力があります。

大どんでん返し面白かった

本格的な正統派ミステリ。 帯の内容(少々煽り気味?)で期待が膨らみ過ぎたのか想像より驚きは薄め。様々な伏線や複数の事件が少しずつ繋がり真実のパズルが出来上がってくる過程が楽しい。 目の前の真実がどんなものであれ目をそらさず向き合って前に進んで生きていこう。