作品紹介・あらすじ
7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。
ある日、祥子が自室で死んだ。
部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。
しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。
茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?
加賀恭一郎シリーズ
感想・レビュー (6件)
久しぶりに読んだ。それこそ中学・高校の時以来か?それでも面白かったし、加賀の推理は先入観を破って見つけるケースが多いように見えるので、普段自分も大切なものを見落とさないように先入観が常にある。ということを意識して過ごしたいと思った。 また図書館にあれば加賀恭一郎シリーズを読んでみたいと思った。
おもしろい
東野圭吾著にしては文構成が未熟で難解であるところも多かったが、ミステリー構成が素晴らしかった。波香の死亡に、波香自身が関与しているのは虚をつく謎解きであった。軸は学生である加賀恭一郎の拙い謎解きであり、のちに明かされるも事実とは異なる解釈・動機・犯人像で終結したところも魅力だ。表面上では高校時代から仲良しだと思っていた彼らだが、実は裏切りや蟠りを抱えており卒業後にはばらばらになってしまったことを暗示しながらも、未来を切り拓いていくという終わり方は構成として本筋とは別の事象を示唆しており、面白かった。
ネタバレを読む
加賀恭一郎の学生時代の頃を描いた作品。後に東野圭吾の作品でいろいろな謎解きをして事件を解決していく加賀刑事。学生時代から鋭い観察眼と推理力があったのがよくわかる。高校時代からの仲良しの学生達の中から犯人探ししていくのも虚しい。友情が壊れていく。
友情…んんん

