コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香
文藝春秋 (2016年7月27日発売)
ISBN:9784163906188
本棚登録:728

作品紹介・あらすじ

第155回芥川賞受賞作! 36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 これまで彼氏なし。 オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、 変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。 日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、 清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、 毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。 仕事も家...

感想・レビュー (8件)

人間にとっての「普通」とは何か?を考えさせられる作品。「普通」ってなんだろう?と思ってる自分自身にすごく刺さる本だった。自分が思う幸せのカタチと他人が思う幸せのカタチ(バイトてはなく就職しなさいとか早く結婚しなさいとか…) 人それぞれの価値観も学ぶことができた!そして、ページ数も150Pほどでよみやすかった😊

コンビニさんの話 ハッピーエンドでよかった。 マニュアル通りにコンビニ店員として働く古倉さん、 「なんとなくコンビニの音が聴きたくなり、ミホの家の帰り、夕方の店に顔を出した。」という古倉さんの本能が見られたせたシーンはホッとした。 収まるべきところに収まった安堵。コンビニ人間として生き生きと表現された古倉さんの姿が、清々しいラストシーンに繋がる。 コンビニは生きている。変わるけど、「変わらないね」と言われる。生きているコンビニが、なにを求めているのか、わかる。なにが一番大事なのかわかる。求められている最適解がわかる。コンビニさんのために生きている人間、コンビニを完全なものにするために歯車になる。結果は数字で表れる。売り上げ、発注、目標を達成。白羽や妹の影響で一度は変化を求めていた古倉さんが、最後は変わらずコンビニに戻っていく。社会の歯車の一員になると言うことは、古倉さんのことを言うのかもしれない。 法律というあいまいなルールで生きている現代人に対し、いわゆる「社会のルール」がマニュアル化されていないことで困惑する人もいる。なにを指針に人は生きるのか?なにが自分にとって(人類にとって)合理的か?なにが「普通」なのか?古倉さんの目線を、世界の捉え方を通じて、最近よく耳にする「多様性」を考えることができる。

ネタバレを読む

マンガみたいだった

発達はいってそうな感じだけどこういう人いるよねって思えて面白かった。一気に読めたオススメできる1冊。

コンビニが生きる基準になっている女性が主人公。 社会で生きるためのルール、考え方は人それぞれで、普通とはなにか考えるような本だったのかと思います。 結婚、就職、スッキリとした人生は難しいですね

頭がおかしくなりそう。 だが、最後は感動した。コンビニ人間だ

2033年5月25日

コンビニ人間でした。