レビュー (4件)
免許取りたての大学生良夫と小学生亨の兄弟を中心とした物語。元女優の事故から物語は始まる。それはかの有名な皇太子妃の事故を想起させ、悲運の皇太子妃とオーバーラップする物語だった。語りては大学生家族の愛車デミオ。多くの登場人物や登場車が描かれ、それぞれの個性が丁寧に描かれている。それが物語が最終展開する際の伏線になっていたりする。伊坂作品らしい。人間は知らない、クルマしか知らない真相が本当にあるとしたら、面白い。
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面白かった。最初から最期まで気持ち良く読み通すことができた。分厚い本であったが全然気にならないどころか、あとこれだけで終わっちゃうなぁと寂しく思いながら読んだ。緑デミはかわいくて、読んでいると、車ははなしができるんしゃないか、気持ちがあるんじゃないかとそんな気がして、車が愛おしくなった。細身氏や望月家の人達のように1台の車を大切にすることは素直に素敵だなぁと思った。久しぶりに誰かに薦めたいと思った本だった。
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