父からの手紙

父からの手紙

小杉健治
光文社 (2006年3月14日発売)
ISBN:9784334740320
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作品紹介・あらすじ

家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち 、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。 完璧なミス テリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作!

感想・レビュー (3件)

ぜんたいの構成としてはよく出来ており楽しませていただいた。前半の件が少し長く飽きかけたが真美子と圭一が出会った所からは一気読みでした。おおよその読みは当たりましたが、手紙が真美子が50歳まで用意されている事に涙が溢れた。人生はしんどいの連続だがそれに立ち向かうことが使命で、克服することで幸せを得られるものかも知れない。困難から逃げない事が最良なのだとつくづく思った。

ネタバレを読む

一家の父親による家族への無償の愛がもたらした結果が、様々な歪みとなって現れ、父親の考えが明らかになっていく。親が子を思う気持ちに際限はないが、親が身を挺し、心身を削り子の幸福を実現させるために行動したとして、それは子の幸福に繋がるとは限らない。親自身が幸せでいることこそ、子にとっても最大の幸福を感じられる状態なのではないか。