みかんとひよどり

みかんとひよどり

近藤 史恵
読者数: 43
出版社: KADOKAWA
ISBN: 9784041108932

レビュー (2件)

ジビエ料理を題材に『生』と『食』を描いた小説です。 上記のように書くと重そうなテーマに感じますが、内容としては魅力ある登場人物と物語・美味しそうな料理の描写によってスラスラ読むことが出来ました。 その中で『生』と『食』について知ることができ、自分の日常生活では中々感じることの出来ない考え方や世界に触れられたため、小説の良さをいつも以上に感じた一冊でした。 坂木司さんの解説もよくて(タイトルにこめられた意味、、、深い)、素敵な読書時間を過ごすことが出来ました!

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可愛らしい表題とは裏腹に、ジビエを通し食や生きることについて考えさせられる、なかなか重いテーマの一冊。以前読んだ繁延あづささんの『山と獣と肉と皮』を思い出した。 著者お得意の美味しそうな料理描写はさすがの安定感。ジビエ料理への関心が強まった。

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