
レビュー (5件)
瀬尾さんの本に出てくる登場人物のリズミカルな会話が気持ちいい。そして、あたたかい。世の中の厳しさも知りつつ、あたたかさ明るさを信じて描かれているところがすごくすてきだとおもう。
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誰かと近づけば、傷つくことも傷つけてしまうこともある。自分のペース通りに進めないし相手の振る舞いに不安にかられることもある。自分がどう思われているのかが気にかかり、それと同時に誰も俺なんかみいないんだと自意識の強さに恥ずかしくなる。自分の価値がどれくらいなのか無意味なことばかりうかがっては、優越感や劣等感に襲われる。 1人で過ごしていれば、そういう醜いものすべてを切り捨てられる。ストレスも嫌らしい感情も生まれない心は、綺麗で穏やかだ。しかし、こんなふうに嬉しい気持ちになることは1人では起こらない。 実生活が幸せ過ぎ理と、気弱になる。気楽で自由でジブのためだけに気持ちを使えばいい毎日、それが今、手放したくないものができた俺は、とんでもなく臆病だ。
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