真珠とダイヤモンド 下

真珠とダイヤモンド 下

桐野 夏生
毎日新聞出版 (2023年2月2日発売)
ISBN:9784620108612
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作品紹介・あらすじ

時代はバブル全盛に。東京本社に栄転が決まった望月と結婚した佳那は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭のてほどきで瞬く間に贅沢な暮らしに染まっていく。一方の水矢子は不首尾に終わった受験の余波で、思いがけない流転の生活がスタートする。そして、バブルに陰りが見え始めた頃、若者たちの運命が狂い出す…。

感想・レビュー (3件)

なかなか面白かった。最後はバブルが弾けて、同期の三人共に空しい結末になった。予想はしていたが、もの悲しい結果。何故か詫びしい。文章は読み易く、先を読みたくなる作品。

面白くて読む手が止まりませんでした。 バブルの時代ってこんなに個人情報ガバガバなの?という気持ちと望月のなりふり構わない営業が読んでいてハラハラします。バブルが弾けるのを知ってるから余計に…。 カナの気持ちが考えると居た堪れなくなります。 仕事をしたがっていたのに結婚で家庭に閉じ込められて、子供も作れない、旦那も帰ってこない…。本当にシンガポールやモナコで豪遊できていればまだよかったものの、新宿のホスト遊びを少しした程度…。そして若くして旦那の尻拭いに道連れになるなんて…。 「バブルの時代はよかった」とよく耳にしますが、女性の待遇などを考えたら一概にいいとは言えないのではないかと思ってしまいました。

バブル時代の証券会社 高卒女 短卒女 大卒男のそれぞれ