作品紹介・あらすじ
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という...
感想・レビュー (3件)
2/25読み終わり。とても面白かった!話題の直木賞作家の島津さん。初めて知って読んだ。時代は大正終わりかは戦後まで。プロローグで、千代が地味で印象薄い人物で描かれているので、千代のイメージは底辺からのスタート。なのに、初代さんと立場が逆だったという衝撃の文からワクワク。お初さん、千代、お芳ちゃんの関係がものすごくよく、戦後の千代の寮母の仕事から描かれている料理も美味しそうで、全てが私好みの作品だった。他の本も読みます。
戦前戦後、千代とお初の主従関係を超えた心の繋がりを描いた物語。最初と最後で主従関係が逆転するが姉妹のような友のような2人の関係が心地よい。 食事の描写がおいしそう。 関東大震災の被服廠の存在、初めて知った。
シスターフッド小説の秀作。 そして、シスターフッド小説は女性の自立が困難だった戦前の日本がよく似合う。