墨のゆらめき

墨のゆらめき

三浦しをん
新潮社 (2023年5月31日発売)
ISBN:9784104541089
本棚登録:149

作品紹介・あらすじ

実直なホテルマンは奔放な書家と文字に魅せられていく。書下ろし長篇小説! 都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

感想・レビュー (4件)

#三浦しをん #墨のゆらめき 2023年5月発行 非BL本。 なぜ、もっと早く読まなかったのか❤️❤️❤️ やだー、すごく面白いのに終わっちゃうのさみしい!! 書家がなかなかイイ男で、ちょっと胸がキュンとする。先代の養子となり書道教室と手紙の代筆業を引き継いでいる。 ラストに明らかになった衝撃の過去。生まれた環境は選べなくても彼の生き方は魅力的で、切なくもあった。 30代の真面目なホテルマンの続力君(チカ)が、ドサクサに紛れて代筆業の相棒となる。「私は平凡でつまらない人間です」みたいな顔して、彼がとても笑かしてくれる。自分が信じる行動をするチカは、心強い相棒です。 教室のレトロな雰囲気も好きだし、書道教室の子供たちや、飼い猫も可愛い。教室では「自分が感じたこと」を筆に乗せる自由で親しみやすい取り組みが楽しそうだった。いいなぁ。私もイケメンの若先がいるところに入会したい😍 奇妙だけれど波長が合うふたりが、将来ゲイカップルになってくれないかな…ならないだろうな…いやでも…諦めの悪い私の妄想は尽きないのでした。 #bl小説#bl漫画#腐女子#同性愛 #bl好き #book #本好き#ファンタジー小説 #読書好き #本屋好き#読書記録 #読書感想文

カバーの写真の気持ち悪さに倦厭してたけど読んでよかった。ツバキ文具店のように代筆業も話に入ってるけど、筆耕役という馴染みのない職について知れたのが興味深かった。友だちではない2人の関係性がいい。

面白かった!!男女の設定ではなく、男同士というのが良かった!ホテルマンの力くん(チカ)と訳アリの書道家遠田の話。筆耕の仕事依頼で、最初は怪訝そうなチカも、遠田の人柄の居心地のよさに懐くものの、実は遠田の過去は暗いものだった…。政と源みたいな感じ。久しぶりのしをんさん、やっぱりいい!

大変に面白かった。まさかまさかの展開。遠田薫くんを北斗くんで映像化してほしい