作品紹介・あらすじ
「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇
■「夏の体温」
2002年刊行、瀬尾さんのデビュー作『卵の緒』で描かれたのは、小学生男子の視点で綴った「親子の絆」。
それから、およそ20年を経て生み出されたのは、同じく小学生男子の瑞々しい「友情」物語です。
瀬尾さんご自身も「久しぶりに小学生の物語を書きました。子どもがいる空間は生き生きしていて、書いている間、とても楽しかったです」とコメントして...
感想・レビュー (6件)
病院に入院すると言うのが、どんな気持ちになるのか…子どもの心理が、そうなんだと、感じさせられた。同級生のチビなお友達、背が小さいことを何かでおぎなう明るい子に ハンデがあることを力に変える
病院生活が長く屈折した少年の心がほぐれていくのがいい。人間関係に難しさをかんじでいる大学生の交流も心地よい
壮太の心の中が素晴らしく描かれて、読後何も言えない気持ちになりました
瀬尾まいこさんと話せた本。ハートウォームすぎてやさしい。2つめの物語が好きだった→魅惑の極悪人ファイル。
入院って1週間しただけでも、あーーー家に帰りたいってなるから主人公は小学生でいろんな気持ちになるのは分かるな。いろんな葛藤がありながらも友達に会えてよかった。2つ目のはどうして腹黒と呼ばれるのか、良い人すぎて?嫉妬よくわからなかった。教えてくれ
ネタバレを読む
病院で長く入院生活を送る中で、3日間、主人公(瑛介)にかけがえのない友だち(壮太)ができ、それまではものすごく長い時間だったのが、一緒に楽しい時間を過ごすことで、あとこれしか遊べないんだ…という気持ちに変わっていくストーリー。自分自身も同じような経験があるため、当時を思い出しながら噛みしめて読むことができた。

