
レビュー (3件)
あいにくあんたのためじゃない、という題名の意図はわからなかったが、コロナ禍の影響を受けている人受けた人などの人間模様が面白かった。唯一出て来た地名が新百合ヶ丘だったことにも驚く。ワンオペ育児をしながら書いた作者ならでは の作品だと思った。
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短編集。 作者が気になるテーマをそれぞれぶちこんだ短編という印象。なので、エネドリ短編集かと言うと、そうでもないような…。私は柚木さんの感性が好きなので、いろいろなカラーの小説を読むことができて楽しかった。 SNSが生活に根深く浸透しているのは今更言うまでもないが、そのことがこれほど明示的に描かれている小説も珍しい。 今の30歳以下の作家だと、SNSがある生活が当たり前すぎて、異物としてのSNSは描けないだろうと思う。
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