老害の人

老害の人

内館牧子
講談社 (2022年10月17日発売)
ISBN:9784065299241
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作品紹介・あらすじ

迷惑なの! と言われても。 昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。 そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。 双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。 彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(ク...

感想・レビュー (6件)

老後の話を面白く描いた作品。老害は若い人達にとっては害だが、老人にとっては何ということはなく当たり前の話。その老人パワーを上手く社会に還元し、生きがいを見つけることが大事。老人の悩み、不安、本音を上手く書いている。

老人たちの語る、老いたものの心情が面白く、寂しく響いた

老害の年寄が集まり老人のためのサロンを作ろうと奔走すると皆生き生きと張り切りだす。

老害という言葉嫌だなぁ。もうすぐ近くに来てる? あるいはもう既にその中に突入してるかもなぁ。