此の世の果ての殺人

此の世の果ての殺人

荒木あかね
講談社 (2022年8月24日発売)
ISBN:9784065289204
本棚登録:140

作品紹介・あらすじ

2022年ミステリランキング席巻中 「王様のブランチ」「ひるおび」「日曜日の初耳学」で紹介されて続々重版! 第68回江戸川乱歩賞受賞作。 史上最年少、選考委員満場一致。 「大新人時代」の超本命! 本格ミステリーの骨法もよく心得ているーー綾辻行人 特A、もしくはA+、もしくはAA--月村了衛 二人の女性のバディ感が最高に楽しいーー柴田よしき 極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなるーー新井素子 ...

感想・レビュー (5件)

物語の設定も、登場人物も、事件もすべてが引き込まれる内容だった。

小惑星が衝突する事が公表された世界の話。 設定は面白かった。 それぞれの登場人物がだんだん好きになっていったけど、イサガワ先生はかっこいいけど、成吾も人間らしくていいけど、光と暁人はいい奴だけど、七菜子もよく頑張ったけど、残留村の人たちもあたたかかったけど、 全てがうまく綺麗に終わることはないし 良くも悪くも最後まで「リアル」だった。

ネタバレを読む

古風な印象さえあるタイトルに対し、さすがは史上最年少の乱歩賞作家だけあり、軽いけどストーリーはしっかり、テーマの選択や構成も新人とは思えない程うまい。先行きが楽しみな作家といえる。あとは本作が最高傑作にならないよう、進化していくことを祈るのみ。

人類にとって最悪の状況で、恐ろしい事件が起こる…ナゼ?予測不可能な展開に、目が離せなくなる。ホラー&ミステリとして秀逸すぎる作品。

地球が滅亡する。ショックのあまり自殺をする人が増える中はるちゃんは偶然教習所に通い始めるイサカワ先生と出会う。2人は無差別殺人事件の犯人探しを始める