作品紹介・あらすじ
人生の理不尽にそっと寄り添い、じんわり心にしみ渡る。
今だからこそ読みたいベストセラー、ついに文庫化!
独りだから、そばにひとがいるありがたさを知る。
ーー 女優・作家・歌手 中江有里さん
女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が、急死した。
僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。
そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜...
感想・レビュー (8件)
あらすじを読んだとき、ファンタジーな話なのかと思ったけどそうではなかった 登場人物がほぼ良い人で癒された
2025.2.27
天涯孤独になった主人公が、商店街で出会った人達と繋がっていく様と心模様を感じれる本。たまたま出会った惣菜屋さんのコロッケ、その時のコロッケの美味しさを想像しただけで食べたくなる。人間味溢れる本。
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「ひと」に恵まれる人としてのあり方について熟考した一冊。 大事なものを失った後に得られるものの大きさはまさにその人の人間性と生き方次第だと思う。 実直で謙虚な聖輔の人格は魅力的だし、青葉の価値観にも共感できた。 個人的には父親の人生の軌跡を辿るシーンが好き。
子供にお母さんの子で良かった。と思って貰えたら 最高に嬉しい。
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