たぬきち
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レビュー
ケロから聞いた物語のように遺書を2つ残してそれを謎として自分のいる島までみんなを呼び寄せた。その遺書は梅田翁としての遺書だと思っていたが、実は詩子さんとしての遺書だった。 冷凍保存されていた詩子さんを安らかに眠らせてあげる前にみんなに詩子さんを知ってもらうために梅田翁が工作をしていた。 その詩子さんの物語は戦争孤児やその後の人生としての凄惨さと3人で過ごした享楽の二面性があった。読んでいてやるせなさを感じたが最終章は題名にふさわしい感動が待っていたのでよかった
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罪名、一万年愛す
吉田 修一