斜陽の国のルスダン

斜陽の国のルスダン

並木 陽/トマトスープ
星海社 (2022年11月4日発売)
ISBN:9784065294536
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作品紹介・あらすじ

<2刷決定!>*2022年11月7日現在 宝塚歌劇 星組公演原作! 浪漫楽劇『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』礼真琴・舞空瞳主演にて舞台化! ヨーロッパの東の果ての国ジョージアの女王とイスラームの王子の 国の命運を賭けた一大歴史ロマンス、 ジョージア大使らとの特別鼎談付き決定版! ヨーロッパとアジアをつなぐ文明の十字路として繁栄したジョージア王国は、 13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の...

感想・レビュー (4件)

ジョージアの女王ルスダンとその王配ディミトリの儚い愛の物語

2022〜2023にかけて、宝塚星組にて上演された演目で、ジョージアの女王とセルジュークの王子デミトリの愛の話

目を射るほどに強く輝くコーカサス山脈の純白の頂。麓に広がる地には、かつて、史上はじめてモンゴルの侵攻を受けたキリスト教国ジョージア王国があった。ヨーロッパとアジア、キリスト教とイスラム教が隣接し合う地は、複雑な歴史を辿っていく運命から逃れることはできない。その中にあり、我が国を必死に守り生き抜こうとした若き女王ルスダンと王配ディミトリ。ルスダンもディミトリも実在した人物であるということを思うと切なくなります。巻末のジョージア大使との鼎談も非常に良かったです。

やっぱり異国情緒を感じられる作品が好きだなぁとしみじみ思った。宝塚を見た後に読んだので観劇の記憶も蘇ってさらに良かった。 夫があおった毒を「覚えておきましょう」と言った二十年後、自害するときにその毒を選ぶ展開、愛だなと思う。

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