
レビュー (13件)
「12月の都大路上下ル」と「8月の御所グラウンド」の二つ。12月の続きが8月かと思って読み進めたが、全然つながりなさそう。であってる!? 8月は今の生を考えさせられる。日頃は全く学徒出陣とは無意味の生活。歴史的事実としての知識程度。でも野球がしたい、そんな思いすら叶えられなかった過去があったに違いない。 朽木と多聞が大文字を見た建勲神社、行ってみたい。
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京都を舞台にした中編小説二本立て。 表題作は友人に誘われて奇妙な野球大会に参加することになった大学生の物語。 まさにフィールド・オブ・ドリームス。 こちらも良かったが、駅伝部の女子高生が主人公の「十二月の都大路上下ル」も良質の青春小説で、読んでいてぐっときた。 どちらも日常の中に不思議な出来事が紛れ込む筋書きだが、京都が舞台だと、こういうことも起こるかもね、と納得してしまう。 ちょこちょこ、京都の繁盛店情報が入るのも楽しい。
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