幻夏

幻夏

太田 愛
KADOKAWA (2017年8月25日発売)
ISBN:9784041059357
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作品紹介・あらすじ

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのかーー少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理...

感想・レビュー (4件)

めっちゃ面白かった。警察小説ではなく、幼馴染3人が関係する過去の事件と今の事件が絡み合って。司法のあり方とか、冤罪事件、警察の捜査の仕方などに疑問を抱かせてくるあたりも上手いと思った。他の著作も読みたい!

めっちゃ面白かった! 一気読みしちゃいました。 昨夜くうちゃんが虹の橋を渡りました。チョビちゃんと会えたかな?

「叩き割り」はともかく「恨みません調書」が現実にあったことだと知って驚きが隠せない 酷過ぎる 冤罪被害者はもちろん、その家族もとても辛くて悲しいことになる 最後の方の常磐の言い分も分からなくもないけど… あってはならないことなんよ

7/6読み終わり。 これまでで1位。尚(倉吉望)が失踪した理由が分かってからの子ども時代の回想シーンは、ホントに涙が止まらなかった。冤罪で捕まったとは知らず、自分を守るために弟(拓)が父親を殺してしまった事を隠すため、母親と拓を守ろうと、失踪した23年前。いずれ拓も、自分が父親を殺したことを知り、ほんとみんな不憫でならない。最後は、尚の命がたすかってよかった。最後の章の亮介と知り合う日の2人の様子で終わったところも、涙涙だった。