噛みあわない会話と、ある過去について

噛みあわない会話と、ある過去について

辻村深月
講談社
ISBN:9784065258910
本棚登録:202

作品紹介・あらすじ

あなたの「過去」は、大丈夫? 美しい「思い出」として記憶された日々--。 その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。 無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集! ☆☆☆初版限定! 著者直筆コメント入り特製シオリ封入!☆☆☆ 大学の部活で仲のよかった男友達のナベちゃんが結婚するという。だが、紹介された婚約者はどこかズレていてーー。 「ナベちゃんのヨメ」 国民的アイドルにな...

感想・レビュー (6件)

自分が見ないようにしている過去も見えてる人がいて、覚えてる人がいる。 これから生きる過去も、丁寧に生きなければいけないと思った。

ゾッとするけど最高

読んでいて、自分の今まで隠してきた、見ないようにしてた嫌なところを暴露されたような気持ちになりました…。 個人的には、まま はは だけ少し物語の感じが違うように感じました。

作者の名前は知っていたけど、結構日常に溢れている出来事をこれでもか!と凝縮して、いやーな感じにまとめてる。でも…よくある話…なのかもしれない。

面白かった。友情と恋愛のバランスって人それぞれなので、近くにいる人とのバランスが合わないと難しい。それから、友情と恋愛において、人との関係をうまく構築できた経験が少ないまま大人になった人っていうのは、どちらも構築できてきた人の近くにいたら苦労するんだと思う。その周りの人もそうで、どうしてあの人はあんな考えなんだって思うこともあって偏った人といたら苦労する。とにかく、頑固過ぎて周りの意見を聞けない人とは深くかかわらないほうが安全ではあるなぁと思う

自分でも感じたことのあるけど言語化できなかったことを見た感じ。