キッチン

キッチン

よしもとばなな
新潮社
ISBN:9784101359137
本棚登録:221

作品紹介・あらすじ

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思うー祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

感想・レビュー (5件)

主人公の気持ちの表現や描写が自然できれいで、気持ちが優しく、穏やかになれる本。書いてる人の周りもきっと優しい人が多く穏やかな環境なのかと思いふけてる。

キッチンの中の「どうか生きていけますように」というセリフ。 本の中では小さくて寂しくてささやかな願いの言葉に聴こえるかもしれないがあたしはとても希望満ちた言葉に思えて未だに寝る前に唱える事がある。 1人でも生きていけることはとても希望に溢れる素敵な言葉で祈りだと思っています。 この言葉があったからずっと大好きな大切な参考書のような本なのです。

生きるよ。ひとりになって絶望しても大丈夫。

みかげにとってのキッチンという場所が私にもいつか出来るといいなと思いました。 今までの人生の中で死に直面したことは無いけど、やっぱり人を亡くしてしまうってどうしようもなく苦しいことなんだなと感じました。

あすか姉さんの声が聞こえた。