愛なき世界

愛なき世界

三浦しをん
読者数: 208
出版社: 中央公論新社
ISBN: 9784120051128

レビュー (4件)

話の半分くらいが植物についての事柄、しかも東大院生が語るレベルの内容で難しかったが、要するに植物を愛する女性と彼女に恋する男性という話。第一印象以上に藤丸がいい人で研究室の面々と打ち解けてるのが良かった。

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「知りたい」という欲求がこれほど人を突き動かす力になるのだと思い知らされる。登場人物がみな温かい情に溢れており、自分も松田研究室の一員として近くで日々を見ているような気になる。寝食を疎かにするほど研究に身を捧げ、専門外から見たら代わり映えのないと感じる実験と考察の繰り返しのなかにいる研究者にしても、根底には愛という得たいの知れない、論理では推し量れないものを持ち合わせているのが人なんだと感じた。

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研究者と喫茶店店員のゆるーい恋愛もの

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T大の植物学研究室を舞台にした、植物を愛する女性と料理を愛する男性の話。 研究室あるあるがいっぱいで、何より言葉選びが秀逸で、何度もクスッと笑ってしまった。何より、一途に何かに取り組む姿が愛おしくなる。登場人物みんなが魅力的!

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