逆転正義

逆転正義

下村敦史
本棚登録:11
幻冬舎 (2025年5月8日発売)
ISBN:9784344434721

作品紹介・あらすじ

教室である日突然始まったいじめ。「僕は見て見ぬふりなんかできない!」。職員室へ密告に行くが、先生は何故か見て見ぬふり。たまらず先輩に相談すると、加害者たちを実名で晒し始めあっという間に大炎上。「自分は正しいことをした」と思っていたがーー。日常で暴走する“正義〞を題材に、常識がひっくり返る全篇大どんでん返しミステリ短編集!

レビュー (3件)

タイトル通りまさに逆転、どんでん返し短編6篇収録。全編「正義」とは何かを語りかける内容で、各話終盤ガラリと変貌を遂げる度に驚きと感心を覚える。6篇中驚愕の度合いでいえば『保護』が一番強かったが、最終話『死は朝、羽ばたく』が一番胸に迫るものあり。面白かった。

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“正義”を題材にしたミステリ短編集 全部で5作収録されています。 色々予想しながら読み進めましたが、まだまだ見破れず(笑) 特に印象に残った作品は、 *保護  →早川満雄と綾瀬春子。未成年と踏み込んだ関係に待ち受けていたものは・・・! *死は朝、羽ばたく  →札幌刑務所から出てきた奥村健三。前科者をカモにしようとする少年たち。ひょんなことから暴力沙汰となり皆で交番へ連れて行かれたのだが・・・! です∠( ゚д゚)/

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暴走する“正義”を題材にした6編から成るどんでん返し短編集 各話とも短いながら、捻りがあり、それでいて読みやすかったです。 『保護』・『完黙』・『死は朝、羽ばたく 』がお気に入りで、特に『死は朝、羽ばたく』は読み終えた後の余韻が心地良かった!

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