作品紹介・あらすじ
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女ー。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。“入り口の石”を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。
感想・レビュー (3件)
初めての村上春樹。 哲学的で難解な文章が売りの作家なんだなーというのは最初の数ページで早々にわかった。まず、なんでこれがベストセラーなんだ?と思った。ある程度までは集中力も持続しなくて、まあ私にこれを理解できる技量がなかったな…と思いながら読み進めていたのだけど、気付いたら、不思議と物語の道筋がすっと頭に入ってくる面白さがあった。文章ひとつひとつはよくわからないのに。これが有名作家の実力かーすごいーと思った。でもやっぱり世界的ベストセラーを取るにはあまりにも難解じゃない?と思う。これ訳すのもだいぶ大変だろうと思うし。 猫が死ぬのは教えておいて欲しかった。背表紙とかで。続き読み始めるのに時間がかかった…。 あとは、男性作家だからなのか知らないけど、性欲というものの描かれ方が気持っっっち悪くて良かった。めちゃくちゃ気分悪くなった。すごい。抗えない欲ってこれかあと思った。嫌な気分。
ネタバレを読む
「君はやはり世界の縁まで行かないわけにはいかない。世界の縁まで行かないことにはできないことだってあるのだから。」私たちはこの世界で最後までやりきらなければならないことがあるのだろう。口のなかのミントの爽やかさとカカオの苦味が喉元を通り抜けるような作品だった。まさに傑作。
