作品紹介・あらすじ
【第45回すばる文学賞受賞作】
選考委員絶賛!
小説の魅力は「かたり」にあると、あらためて感得させられる傑作だ。--奥泉光氏
この物語が世に出る瞬間に立ち会えたことに、心から感謝している。--金原ひとみ氏
ただ素晴らしいものを読ませてもらったとだけ言いたい傑作である。--川上未映子氏
(選評より)
認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の...
感想・レビュー (3件)
前半は暗くて壮絶な人生で、認知症の老人の状況描写がリアルすぎて読むに堪えない感じだったけど、後半、おばあさんなりに色々考えて、色々な変化があって、想像を超えていた。どんな逆境ものほほんと受け入れる懐の深さ(頭が悪いからかもしれないけど)が、この人の強みなんだな、と心底リスペクトした。
テンポよく、読めました! カケイさんの人生凄い、そして当の本人の動きや心の描写がよくできていると思いました。性についてもあけらかんと書き、さらっとしている。広瀬のおばあちゃんのかっこよさ、すごいな。
人生は大変だ。