砂嵐に星屑

砂嵐に星屑

一穂ミチ
幻冬舎 (2022年2月9日発売)
ISBN:9784344039025
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作品紹介・あらすじ

直木賞候補『スモールワールズ』で注目を集めた一穂ミチ。 期待の書き下ろしは、あらゆる世代に刺さるすぎる群像劇! 日々頑張るあなたが、きっとこの本の中にいます。 舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居して...

感想・レビュー (4件)

少しビターな、でも読後感は悪くない連作集。 どの話も時事ニュースが絡んでおり、関西在住の読者なら、こういう事件あったなあと懐かしく思い出すはず。 「<冬>眠れぬ夜のあなた」が非常に印象深い。神戸の震災を周辺で体験した者にしか書けない一篇だと思う。

大阪のテレビ局で働く人達の話。

考えてみて、行動し、自分でやってみること。 人に頼るんじゃなく、自分で考えろ

とげが刺さったことだけに反応して石を投げ返してしまった。後からじんわりと理解が追いついて反省したり納得したり、心と頭の時差を埋められない。 こまかい表現がすっと入ってきてすてきだなぁ、と思う。