作品紹介・あらすじ
お別れの言葉は、言っても言っても言い足りないーー。急逝した作家の闘病記。これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さいーー。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。
感想・レビュー (8件)
山本文緒さんの静なる余命を感じました。患者側の視点、とてもリアルでした。いずれ来るデッドエンドを外側から覗いていたような感覚です。日々大事にして生きていきたい。
終末期 緩和ケア 患者自身のいろんな思い
山本文緒さんの最後の本。膵臓がんステージ4と診断されてから亡くなるまでの日記。
自分の病気について正直に書いてある。作家の書きたい気持ち、欲の強さを感じた。
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凄い 良く書きました
文緒さんの日記が好きだった。中学生の時、人生で一番最初に好きになった作家さんも文緒さんだった。 もう新たな作品は読めないのかと思うと悲しいし、いつかは人の命はなくなるということを改めて考えて、悲しいけれど、でもやっぱり文緒さんの文章が好きだ。
ガンで死んでいくことのリアル