作品紹介・あらすじ
「王様のブランチ」で大反響、大重版!
ゾクゾクが止まらない、読む前には戻れないミステリー!
高級住宅街の恐ろしい秘密。住民たちが隠し続けてきた驚愕の真実とは?
人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。
やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。
外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。
いま日本中のあらゆる町で起きているかもし...
感想・レビュー (5件)
「同調圧力」の恐ろしさ。リアリティも少なからずあって、その恐ろしさが胸を打った。 自分なら圧力に同調するか?するだろうなぁ。
一気に読めるほど引き込まれた。 集団の同調意識の怖さは学校でも職場でも地域でも多小なりとあるとおもうが、疑問に思っても、従わざるをえない人の弱さも現実だと思った。
まきは施設で育ち両親と兄は失踪したと聞かされていた。行方を探そうと母の友人だった岩田弁護士を訪ね、事務所の真崎と村を訪ねる。村は特殊で村のみのルールがあった。 木本さんの5歳の息子が殺された。村人たちは外部の人間の仕業だときめつけたが有力者の子供が犯人だったが隠蔽された。それを調べたまきの母良子は殺されて山にうめられた、良子は事前に調べた内容を親友の岩田に送っていたため事件が明るみになった
不思議な町の出来事、家族を失ってひとりになった娘が、真相を暴く。
心に残った一節。 善悪の判断より何かを優先してしまう。 誰もがそうなんですよ、ただそんなときにブレーキ をかけられるかどうか。 強がる人間がいても、じっさいの人間は弱い。弱い とわかった上で、周囲に流されず立ち向かっていけ るかどうか。 ミステリーでわくわくするのはもちろん、ふと自分について改めて考えさせられた本でした。


