作品紹介・あらすじ
19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画
商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で
浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの
前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホ
と、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇
跡の出会いが”世界を変える一枚”を生んだ。
読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜
持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
感想・レビュー (7件)
ゴッホとゴッホを支えた弟のテオと画商の小林忠正と重吉の話。 ゴッホは孤独で苦しんでもがいた人だとは思っていたけど、ちゃんと幸せな時間もあったことが救いだなと思った。 耳切り事件は、耳全部落としたんだと思ってたけど本当は耳たぶの下の方だけだったり、ゴージャンとの黄色い家での生活が見えて面白かった。 2発目で命を絶ったっていうのが事実だけど、物語の中では最後テオに会えて、事実かは知らないけど、マハの優しさだなと思った。
アートフィクションということを最後解説を読んで、知った。重吉は架空の人物だった。でもよくできていて、浮世絵や印象派のことや、ゴッホの絵、ゴーキャンとの共同生活色々なことが、一列に見ることができた。印象派は名前しかよくわかってなかったが、当時の様子がわかった。モネ展が2月まであるので、楽しみ
史実とフィクションを巧みに織り交ぜて作品を創り上げる著者による感涙のストーリー。 架空の人物である加納重吉の存在が、実在したかのように取り巻く人物たちを、物語を支えている。
ゴッホの感情が絵画にこめられている。
思わずゴッホの作品をネットで検索したくなった。物語の舞台のリアル感。複製画が欲しくなった。 ゴッホの絵に興味なかったけれど、なかなか良いと初めて感じた。
題材はゴッホ
