
えれりーな
11件のレビュー
レビュー
バリキャリの女性が出てきたと思ったら、男に翻弄される弱い女性も出てくる。主人公のキャラクターは全然違うのに、どの人物もその心情にのめり込める。 私自身、年齢を重ねるにつれて、美術館の作品は人生のどこかで触れたものである率が高くなってきて、美術館の楽しみ方は変わってきた気がする。それでもいまだに、物凄く惹かれる作品に出会えたときの言葉に表せない感情に出会うことがある。これまで一切心が動かされなかったのに、ある時を境に急に好きになった作品もある。美術館に通う他の人がどう感じているのかについてこれまで考えたことなかったけど、この本を通して何人かの人の美術館との関わりに触れられて楽しかった。 そして、最後の上白石萌音さんの解説が素敵すぎた。ますますファン。
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常設展示室
原田 マハ
若いときの、一つのことへの異常なまでの執着。自分基準でしか物事を考えられず、それを他の人と共有しないからさらに独りよがりな思考になっていく… 人間的に大切であろうことも書いてあった。例えば、本当の君子は、人を貧しい・裕福で判断しないこと、など。
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若きウェルテルの悩み改版
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/竹山道雄
特に女性のキャラクターが強烈で、登場人物については現実離れしているように感じたものの、その女性の立場を想像したら、そういう考え方とか気持ちになるだろうなとは共感できるというなんとも不思議な物語だった。
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ノルウェイの森(下)
村上 春樹