影のライオン

22件のレビュー

レビュー

さすがは歴史的名作。話の推進力、ストーリーを転がしていく力がすごいと思った。筒井康隆の『短編小説講義』でチェーホフと比較されていたが、短篇はチェーホフの方が自然にかつ内奥に届いてきた。モームの短篇はオチを付けて読者を感心させようという下心が見えたが、短篇より中編の方が物語のモメンタムが重みをだんだんと増していくので断然良い。

月と六ペンス

月と六ペンス

サマセット·モーム/金原瑞人

本棚登録:86

文豪•夏目漱石の人間くさい姿を垣間見ることができる貴重な資料。英国留学時にさまざまな英国人に対する真情を吐露していたり、病気で死にかけたときの状況、晩年の妻への不満などは特に面白かった。 日記のいくつかの時期を抜粋したものなので、自分がもう少し若ければ、作品を読み直して、日記の全容を読んでみたかった。 漱石個人を知ることができるだけでなく、その時代の空気にもふれられるところもまた面白い。

漱石日記

漱石日記

夏目漱石

本棚登録:0

明治四十年の作品。さすがにすごい。

蒲団/一兵卒改版

蒲団/一兵卒改版

田山花袋

本棚登録:0

文章、ストーリーがスッと入ってくる、読みやすい犯罪小説。どうということのない話なのだが、引っ掛かりなく読ませるのは作者の上手さだと思った。主人公の警部補•九野の行く末がどうなるのか気になった。

邪魔(上)

邪魔(上)

奥田英朗

本棚登録:51

日本において、ヨーロピアンデジタル型の高い付加価値を持つ産業を模索する上で鍵となるのは、ヨーロッパ•アメリカ•中国の三極の中間地点で熟成する「デジタル発酵」。 グローバルの基準から外れた方向への熟練が意外な価値を生み出すのは「デジタル発酵」の典型。 それまでのゲームのルールとは異なるルールを生み出すような発酵的なイノベーションこそが鍵となる。

グッズ制作のアイデア事典

グッズ制作のアイデア事典

スタジオハード

本棚登録:0

誰もがお手本をなぞれば書けるようになるような文章ではなく、自分が(他ならぬ)自分であるという、ありふれた、だがかけがえのない事実と深いところで結びついた文章を書けるようになることが、本書の目標なのです。

「書くこと」の哲学 ことばの再履修

「書くこと」の哲学 ことばの再履修

佐々木敦

本棚登録:0

新人(作家の作品)に求められていることは自由であること。 傾向と対策なんかくそ食らえ!

デビュー作を書くための超「小説」教室

デビュー作を書くための超「小説」教室

高橋源一郎

本棚登録:0

紀元前400~300年という時代なのに、すでに物語の作り方にも細かい言及があって驚かされる。 おそれとあわれみ、逆転と認知、苦難…。。

アリストテレース詩学 ホラーティウス詩論

アリストテレース詩学 ホラーティウス詩論

アリストテレース/ホラーティウス/松本仁助

本棚登録:0

汎用的な読書法の本かと思ったら、個人的な読書遍歴だった。だが、『サイエンス•ウォーズ』を題材にした学問論の章は非常に勉強になった。  ●科学者と「科学論者」の間の論争  ●科学論の潮流としてのポストモダニズム、社会構成主義、反実在論  ●純然たる素人からなる一般社会ではなく、科学の内と外にまたがるような位置にある科学論者たちの批判の精度に科学者たちは不信感を抱く。 ●意味不明な表現で人を煙に巻くポストモダニストたちの科学用語の使用が不正確な理解に立脚していなかったとするなら ●多くの論争はどちらか一方が全面的に正しいとか間違っているというよりもむしろ、双方にそれなりの理があるにもかかわらず、往々にして議論が極端化した形で提起されることで、すれ違いが生じ、泥仕合と化しやすい。 難解な問題を誠実に表現しようとする余り、くどさも感じるが、学者にしては平易に明快に書くことに努めているので、思いの外、理解しやすかった。

脱領域の読書

脱領域の読書

塩川伸明

本棚登録:0

徹頭徹尾わかる文章を心がけること。 人に何かを伝えるためには、現象を数多く知っていなければならない。その現象の原因がわかっていなければならない。そして、どう説明すればすっとわかってもらえるかの技巧も持っていなければならない。 依頼書は、なぜあなたに依頼するかを書け。 謝罪文は誠実に長く書く。 紀行文は、旅のエピソードや心の ふわふわを書こう。その国がわかるように書こう。

大人のための文章教室

大人のための文章教室

清水義範

本棚登録:0

「自分の具体的な経験には限界がある。それ以外に小説とノンフィクションから得られる疑似体験の知識があれば、それを補うことが十分できます 」 筆者が強調した、たった一つのことは「相手の内在的論理をとらえろ」ということ。わかりやすく言うと「相手の立場に立って考える」ということ。 正しい行動とは、「やるべきことをきちんとやる」「やってはいけないことをやらない」

ネタバレを読む

人たらしの流儀

人たらしの流儀

佐藤優

本棚登録:5

エグくデフォルメした人物がグチャグチャのストーリーを展開する劇画のような小説。

ダーク(上)

ダーク(上)

桐野夏生

本棚登録:0

自然界の中にいる動植物たちには「本能で生きる」、つまり「負けない」という普遍のスタンスがあるだけで、それ以上でもそれ以下でもない。人が「負けない」力をつけるには、動物たちのように変化に対する動きと感性を磨くこと。 「満足」より「納得」が大切。 負けないための努力すなわち「必要なことだけやっていく」。 負けの99%は自滅。 考えをめぐらせ過ぎてムダな動きをしないこと。 動きを感じる力がないとチャンスも運も離れていってしまう。感じる力は普段の生活の中で養っていく。 間違いの流れが起こっているときは、悪い手を使って勝ちにいくのではなく、あえて敗者になったほうがいい。 素の状態、リラックスした状態になったときに最も強さを発揮できる。 失敗することを恐れるな。最終的な確証などこの世に存在しない。 耐えることを「おもしろい」と思えれば状況は確実に変わってくる。ギリギリまで追い詰められていても先の展開を冷静に見通すことが大切。それを可能にするのが「攻める気持ち」。 瞬時に決断できるようにするには、感覚を日ごろから研ぎ澄ませておく必要がある。

負けない技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」

負けない技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」

桜井章一

本棚登録:0

プロの棋士でも、十手先の局面を想定することはできない。五里霧中のなかで一つ一つの決断をしていっている。将棋を指す上で一番の決め手になるのは決断力である。 直感の7割は正しい 決断は、怖くても前に進もうという勇気が試される。 常識を疑うことから、新しい考え方やアイデアが生まれる。 才能とは、継続できる情熱である。

決断力

決断力

羽生善治/緒方修一

本棚登録:0

日本語教室という題名だが、日本語のあれこれのみならず、日本人のなりたちや、日本人の特殊性にまで話が及んでいて面白い。講演だから語り口は平易だが、日本人ならこれは忘れたくないなという、大切なことがちりばめられている一冊だと思う。

日本語教室

日本語教室

井上ひさし

本棚登録:0

泣かせる場面があり、ハッピーエンドで終わる読後感の良い小説。ただ、タイムスリップという安易な仕掛けに頼っているところと、介護に関するメッセージが物語の流れに棹さすほど挿入されているのは少し残念だった。

薔薇とビスケット

薔薇とビスケット

桐衣朝子

本棚登録:0

良好 (good)は 偉大 (great)の最大の敵である。 ♪飛躍した企業は、偉大になるために「なすべきこと」に関心を集中させたわけではなかった。それと変わらぬほど、「してはならないこと」 と「止めるべきこと」を重視している。 ♪第5水準のリーダーシップ  個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さを併せ持ち、偉大さを持続できる企業を作り上げる。 ♪「何をすべきか」からではなく「誰を選ぶか」からはじめる。正しい方向が分かっていても不適切な人ばかりであれば偉大な企業にはなれない。 ♪人材は最重要な資産ではない。適切な人材こそが最も重要な資産なのだ。 ♪リーダーシップの要点はビジョンである。同じくらい重要なのが、真実に耳を傾ける社風、厳しい現実を直視する社風を作ることだ。 ♪厳しい現実に直面したとき「最後には必ず勝つ。時間がかかってもその方法を見つけ出す」と宣言する。 ♪針鼠か狐か。針鼠型は、複雑な世界をひとつの基本原理によって単純化し行動を決定する。偉人はみな針鼠なのだ。 ♪針鼠の概念は理解である。自社が世界一になれる部分はどこか、世界一になれない部分はどこかを理解することだ。 ♪人ではなく、システムを管理する。枠組みの中の自由と規律。必要なのは規律の文化であり暴君ではない。針鼠の概念に合わないものはやらない。好機が訪れても条件に合わなければ断る勇気を持つ。止めるべきことのリストを作る。 ♪新技術は業績の勢いの源ではなく促進剤。 ♪劇的な転換はゆっくり進む。外部から見ると劇的な飛躍でも、内部から見ると生物の成長のように着実な積み重ね。 ♪悪いBHAG(社運を賭けた大胆な目標)は虚勢によって設定されたものであり、良いBHAG は理解によって設定されたものである。 ♪BHAG は、情熱を持って取り組める、経済的原動力になる、自社が世界一になれる部分、の3つの円が重なる部分。

ネタバレを読む

ビジョナリー・カンパニー(2)

ビジョナリー・カンパニー(2)

ジェームズ.C.コリンズ/山岡洋一

本棚登録:0

 リビングは畳がいい。 持っている服を減らしたいときは、着ない服を選ぶより、残す服を選ぶ。

時間とお金にゆとりができる「小さな家」

時間とお金にゆとりができる「小さな家」

尾崎友吏子

本棚登録:0

「終」の棲家を考える本。年老いて賃貸を見つけることは大変。だからといってもう家を買う金もない。恐ろしい。早く出会いたかった本。

老後に住める家がない!

老後に住める家がない!

太田垣章子

本棚登録:0