ぴろみ

3件のレビュー

レビュー

裁判で無罪になってからの、 カイヤの生活が 非常に美しく、素晴らしかった。虐げられてた人生を取り戻すかのような テイトとカイヤの美しい日々。 これで物語が終わるかと思いきや、 最後のどんでん返し。 でもやはり主人公のカイヤは 美しい生き物としてそのままであり、ただ懸命に生きただけ。生きるのには善も悪もなく、ただ心の中にひっそりと、人に隠しておきたいでも、時折こころざわつかせる部分が「ザリガニの鳴くところ」なのかなと 思えた

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ザリガニの鳴くところ

ザリガニの鳴くところ

ディーリア・オーエンズ/友廣 純

伊勢祭りの描写と家族を絡み合わせた表現は なかなか読ませるものがあったが 心情的にはあまり響いてこなかった 自分を 許せる また相談できるのも自分しかいない 最後によく頑張ったと 自分に声をかけるのも自分しかいないという主張はわかるがあまりピンとこなかった

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よくがんばりました。

よくがんばりました。

喜多川 泰

名作! 「声を聞いてほしい」と思ってる孤独な生き物たち。自分のことをそう思う人なら絶対心に響くはず。 読後、深海にたゆたう金環の音が、心に響いてくるようでした。 結末が明るい感じでよき。 接触せずとも、一人でいても、こういう感じで孤独ではなくなる方法があるのですね。 人生って、結局こういうことなのかもね、と考えさせられました。

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52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち

町田 そのこ