あんこもちこ
2025年4月12日
4/12読み終わり。とてもよかった!!東京會舘の大正時代から戦後の昭和30年代までが書かれている。関東地震や第二次世界大戦までを経た東京會舘にまつわる人々の物語。特に印象的だったのは、「灯火管制の下で」(戦争中に相手の顔を式当日まで見ないまま結婚式を迎えた静子・美容部の遠藤さんに心を助けられる話)、「しあわせな味の記憶」(製菓部の頑固職人気質の部長・勝目さんが、東京會舘の土産用の菓子を作る話)がとてもとてもよかった。今までの辻村美月さんの本のイメージといい意味で違った!
東京會舘とわたし(上)
辻村深月
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