作品紹介・あらすじ
コンサル栄えて、国滅ぶーー。
福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。
著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。
福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現...
感想・レビュー (1件)
企業版ふるさと納税の制度の穴をつき、コンサル企業が地方自治を蝕みつつ公金を吸い上げる構造があまりに華麗すぎた。コンサル企業の倫理観も終わっているが、労働力不足の結果手の回らない地方自治体の手抜き自治が根本的な問題がある。当然制度の詰めの甘さを残す政府にも反省の余地がある。地方自治には暗いため勉強しようと思った。
