作品紹介・あらすじ
「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。
たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落...
感想・レビュー (2件)
そこまで刺さらなかった! いわれてるほどすごいか?とは思ったけど、美術関連知識カスの俺でもすらすら読めたし、原田マハの知識量に感動! ストーリー性はどうでしょうか。
今年は月に一冊本を読もうと決めて、最初に選んだのがこれ。一気に読んだ。出勤中も休憩中も家に帰ってからもずっと読んでた。 銀座に画廊を持つ夫と裕福な家に育ち美術館の副館長を勤める妻。半ば策略結婚だし、家を守るために義母と関係を持ったり、どんどん強くなる妻の機嫌をとったり、とにかく夫が健気というか情けなくてかわいそう。 最後のオチは韓国ドラマか!ってほどドラマチックでそこまでいる?と思ったけど...自分の感性にどこまでもまっすぐな妻とそれに翻弄される夫、自由を制限された無名の天才画家のお話