作品紹介・あらすじ
郵便機のパイロットとして長いキャリアを持つ著者が、駆け出しの日々、勇敢な僚友たちのこと、アフリカや南米での人々との交流、自ら体験した極限状態などについて、時に臨場感豊かに、時に哲学的に語る。人間にとって大切なものは何かを鋭く問うたサン=テグジュペリ文学の大傑作。
感想・レビュー (1件)
面白かったよ。 100分de名著に出てきた本だけれど、ギヨメがなんとか家族に保険を下りるようにするため、死体が発見できるところまでいったくだりは番組でも紹介されていたけれど良いですね。また、後半のプレヴォとの2人でリビア砂漠を放浪したところも凄かった。何度も何度も蜃気楼を見ては、それを蜃気楼だとわかっていても信じてしまう、というのが人間のあり方だなと。そして、自分を発見してくれた遊牧民に対して、「顔を覚えていない、彼は人間そのもの」というのが、なんだか聖書の良きサマリア人をなぜか思い出させた。ちょっと内容違うけど。あとは、奴隷のおじいさんを助けたところかな。自分が自分として戻ってくるためには誰かに必要とされなければならないというのは納得。奴隷に名前がひとつしかないのに自分に戻るために固有の名がある、ってとこもなんだか哲学的だった。