川のある街

川のある街

江國香織
本棚登録:22
朝日新聞出版 (2024年2月6日発売)
ISBN:9784022519610

作品紹介・あらすじ

はか なく移りゆく濃密な生の営み。人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。  * * *ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。河口近...

レビュー (1件)

4/22読み終わり。 3部構成の短編集。最初の望子の話はすごくすごく好きだった。小学生目線の母とその妹、大叔母と離婚してたまに会う父親、親友とのやり取り全ての細かい描写が、なんとも素敵で。父親が手を繋ぐ前の合図とか、親友との遊び(ごぼう)とか。大好きな江國さんらしい話。2番目はカラス目線の、最後は痴呆が入ってきた女性とその姪の話。

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