作品紹介・あらすじ
邑楽風子は、ジーンズしか穿かない。彼女は親を知らず、天涯孤独の身。東京は谷中銀座の路地裏で、先祖を専門に調査する探偵事務所を開いている。
「曽祖父を探して」「先祖の祟りかもしれないので調べてください」……とさまざまな調査依頼が舞い込む──。
宮崎、沖縄、岩手などで美味しい料理を楽しみながら、マイペースで仕事をする孤高のニューヒロイン。
単行本時、続々重版した新たなハードボイルド小説の傑作。
(巻末...
感想・レビュー (2件)
6/30読み終わり。すっごく良かった!とても面白かった!お母さんの真実が分かった時は涙出た。それぞれ短編なんだけど、邑楽風子の人となりが話が繋がっている。先祖について調べる探偵をしている風子自身も、5歳の時に母に捨てられている。他人の依頼を受けながら、少しずつ自分のことも思いだしてきて、最終話で繋がる。一階の喫茶店のマスターもいいし、登場人物全てよかった。