ふつうの家族

ふつうの家族

辻堂ゆめ
講談社 (2026年3月18日発売)
ISBN:9784065363348
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

大停電の夜、 玄関で倒れていた見知らぬ青年。 意識朦朧の彼は何者なのか?  招き入れたのは誰?  桜石一家には、全員裏がある。 「あなた」も「私」も、みんな嘘をついている。 「ふつうの家族」に隠された秘密。暗闇の中、照らし出される「過去の記憶」。 湘南の地に一戸建てを構える桜(さくら)石(いし)家。何か特別なところがあるわけではない、絵に描いたような「ふつうの家族」の、はずだった。ある嵐の夜、...

感想・レビュー (1件)

これから更に伸びてきそうな作家さん。 普通が一番難しく、捉えづらいと思わされる。 一点、長男が母親の職歴を知らなかったシーンがあるが、母親退職時の彼の年齢を考えると、そんなことがあるか?と思う。 それ以外は、よく練られた小説だった。 特に長女が抱えている同居相手に対する悩みは、一つの問題提起としてハッとさせられた。多様性のある社会では、これからこういうことが増えてくるのかもしれない。 それに対して作中で示された解決策は、個人的には腑に落ちるものだった。