作品紹介・あらすじ
大停電の夜、
玄関で倒れていた見知らぬ青年。
意識朦朧の彼は何者なのか?
招き入れたのは誰?
桜石一家には、全員裏がある。
「あなた」も「私」も、みんな嘘をついている。
「ふつうの家族」に隠された秘密。暗闇の中、照らし出される「過去の記憶」。
湘南の地に一戸建てを構える桜(さくら)石(いし)家。何か特別なところがあるわけではない、絵に描いたような「ふつうの家族」の、はずだった。ある嵐の夜、...
感想・レビュー (1件)
これから更に伸びてきそうな作家さん。 普通が一番難しく、捉えづらいと思わされる。 一点、長男が母親の職歴を知らなかったシーンがあるが、母親退職時の彼の年齢を考えると、そんなことがあるか?と思う。 それ以外は、よく練られた小説だった。 特に長女が抱えている同居相手に対する悩みは、一つの問題提起としてハッとさせられた。多様性のある社会では、これからこういうことが増えてくるのかもしれない。 それに対して作中で示された解決策は、個人的には腑に落ちるものだった。