あきりん

2025年4月20日

『セフネ』 たまたま生まれたひとつの縁が、生き方そのものを変えていく—— そんな出会いが、人生には時として訪れます。 ずっと探し求めていた何かと出会う瞬間、それは案外、好ましくない印象や違和感とともにやってくることもあります。だからこそ、その出会いの意味を見いだすには、時間と努力が必要で、その過程には、迷いや不安、時には悲しみや絶望すら伴います。 避けて通れない「嫌なこと」に直面し、乗り越えようとするなかで、これまでの価値観ややり方が通用しないことを痛感する。けれどその苦しみのなかで、自分の内側に何かが生まれ、感覚が変わり、視野が広がっていくのです。今まで受け入れられなかった価値や他者の在り方を、少しずつ受け入れられるようになったとき、人は静かに変化していきます。 その変化に気づき、心がふとやわらかくなる瞬間—— もしかしたら、それは「歓び」へとつながる第一歩なのかもしれません。 そしてその出会いこそが、人生を豊かにしてくれる“幸せの種”だったのだと、後から気づくものなのですね。

カフネ

カフネ

阿部 暁子

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