その農地、私が買います

その農地、私が買います

高橋久美子
ミシマ社 (2021年10月20日発売)
ISBN:9784909394583
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作品紹介・あらすじ

「実家の畑を、太陽光パネルにしたくない」 愛媛出身、東京在住。 闘いの狼煙をあげたものの、 立ちはだかる壁の数々! これぞ、現代日本の課題そのもの… 現実はあまりにもすごかった! ミシマ社創業15周年記念企画 「おまえは東京におるんじゃけん関係なかろわい」by 父 農地は負の遺産と考える父親世代、中・小規模農家の経済的な厳しさ、農地を持っている人しか農地を買えない法律、急増する猿や猪の畑荒ら...

感想・レビュー (4件)

系子さんに借りて読んだサイン本。結局コロナのせいで農地を買うところまで行きつかなかったけど、最後の追伸が衝撃的すぎて全てをひっくり返した。田舎の女は黙ってろ的なおじいちゃん達の怒声。何を言っても聞いてもらえない不条理。論理が通用しない社会。こういうの、誰もが女であれば覚えがある。涙出そうになる経験してる。田舎にはまだそれがあるあるなんだな。嫌がらせにも何も言えない村社会。あー、嫌だ嫌だ。

地方の未だ変わらない現実に唖然

田舎が地元で、都会の生活の良さわかっている同世代が書いた本だからこそ、農業や田舎で暮らすことの大変さをリアルに痛感した。理不尽と思えること、自分の常識が通じないことへの絶望感とか、ふるさとへの想いやそれをわかってもらえないことの切なさとか。色々と考えさせられた。

久美子さんの行動力、素直さ、故郷の農業への愛が伝わってくる。いのちとはなにかを色々な側面から改めて感じさせてくれる。 最後に道路を作る為の立ち退きの件で、近所の人との口論でギクシャクしてしまった事は心が痛い。 しかしこれが現実で起きていることなのだと痛感した。