ものがわかるということ

ものがわかるということ

養老 孟司
祥伝社 (2023年2月1日発売)
ISBN:9784396617639
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作品紹介・あらすじ

ヨシタケシンスケさん推薦!! 【発売後5カ月で10刷9万部突破!】 考えても答えは出ません。 それでも考え続けます。 自分を自由にしてくれる 養老流ものの見方、考え方。 「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。 じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。 それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、 「わかっていない」。「わかって」...

感想・レビュー (1件)

現代の日本では、用途があるものだけを必要とし、自然や動物は価値が無く不要なものであるという概念が存在しており、意味だけを求めて行動している大人が多い。自然(木々や川など)に存在している意味など無いし、我々の行動や生きる動機についても意味がなくて良いものだ。都会と自然が完全に分離することなく干渉し合う環境で生きることで、AIとは違う人間らしさを持って生きられる。一つの事象に対してそれぞれの個人が受け取るものは千差万別であり、それぞれが違っていてそれぞれが個性であり、それぞれが事実である。テレビやSNSといった単一思考に捉われるのは人間らしさや人生を忘却してしまう行為で、自分の身体で見て触れて感じることが大切な経験であるだろう。