うしお
2025年7月27日
家族の形、存在とは。 誘拐事件を通じてつながる愛の形の物語、たくさんの人と関わり合いながら育ってきたひとりの少年はいま何をしているのか? 家族のことを大切に思って、対象の本質を肉眼で見つめ、そしてそれを写し出すという手法、どう写っているのか、水を描くのではなく、見えているままひとつずつ描いていくことでいつのまにか水があるように見える。 「いつか、広いアトリエで一緒に描きたいね」 「世界から存在が失われていくとき、必ず写実の絵が求められる。それは絵の話だけじゃなくて、考え方、生き方の問題だから」 「私はきちんと『人間』を書きたい。仮に誘拐に加担したとしても、、、、人には事情がある、と」取材対象者の目を見て言った 「ちょっと散歩がてらに、、、粗品でもどうかと思って」
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存在のすべてを
塩田武士
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