すだれ

2026年4月2日

どうして棋士の生き様というのはかくも面白いのか。 羽生善治という、将棋界の巨星を中心に据えたノンフィクション。 棋士にとっては屈辱のA級落ちのシーンから書き出すところに、筆者の並々ならぬ羽生善治への傾倒ぶりを感じる。天才はどこまでも天才であるはずだという確信と言おうか、A級落ち=引退という道を選んだ数多の棋士たちとは違う視座を持っているはずだという信頼感と言おうか。 章を読み進めるにつれ、時代を変えた将棋指し羽生善治の大きさが迫ってくる。 棋士の生き様には興味があるが、将棋のルールはさっぱりという素人にも優しい一冊。 谷川浩司の章は、既に知られたエピソードが多かったものの、ファンにはぐっとくる内容だった。谷川先生、素敵です!

いまだ成らず 羽生善治の譜

いまだ成らず 羽生善治の譜

鈴木忠平

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